千年祀り唄
―無垢編―


8 紅鬼


そこは、一面柔らかな草に覆われていた。

――これはなに?

もっこが訊いた。
「はこべの花だよ」
無垢が答える。

――はこべ?

「ああ。歯を磨く時に使う。歯痛にも効く薬だ」

――はってなあに?
――みがくってなあに?
――くすりってなあに?

「歯は口の中にあって、大人になったら生えて来る。磨くというのは、きれいにすること。薬というのは、悪いところを治すものだよ」

――おとな?
――むくにも、はがはえてる?

「ああ」

――いたくない?

「ああ、痛くはないよ」
もっこ達ははこべに触れたり、無垢に触れたりした。

――これはなあに?

無垢の顔に触れて訊いた。
「鼻だよ」

――じゃあ、こっちはなあに?

「口だよ。ほら、この口の中に並んでいる白いのがみんな歯だよ」

――いっぱいあるね
――さわってもいい?

もっこ達が指を突っ込んで来た。

――ねえ、むくはおとななの?
――わたしたちにも、はがはえる?

「ああ……」
無垢はそう返事をしながらも、遠い目をして考えた。
(おれは本当に大人になれたのだろうか? 季節を重ね、ここで生きて、もっこ達と暮らし、ずっと……)

回り続ける風車……。時は永遠に閉じたまま、境界を旅する。千年祀りの子守唄……。

(おれは本当に……)

――これはなあに?

「目だよ」

――ひらいたり、とじたりするね

「開ければ見えるし、閉じれば見えない」

――くちもうごくね

「口は言葉を話したり、息をしたり、食べることや飲むことができるんだ」

――たべるってなあに?
――のむってなあに?

もっこ達は何でも訊きたがる。今日、生まれたばかりの魂だった。
今回無垢の元にやって来たのは五人。皆、人間の子どもだった。

――むく、これはなあに?

刀に付いている鈴を鳴らしてもっこが訊いた。
「鈴だよ。いい音がするだろう?」

――ほんとだ
――いいおとがする
――おとがする

風の中でゆったりと流れる時間。
繰り返される季節の中で、無垢はもっこ達と過ごした。
その母体に巡り会い、もう一度この世に生まれるまでの間の時間、その魂を預かるのが彼の仕事だった。

――これはなあに?

無垢の耳を引っ張って言う。

「耳だよ。耳があるから、音が聞こえる」

――おと?
――おと、いいね

再び無垢の鈴を鳴らして言うもっこ。
「それだけじゃないよ。ほら、こうやってじっと耳を澄ましてごらん。鳥の声が聞こえる。風の音も、おれの声も……。人は言葉を話せるよ。話せば心が通じるんだ」

――つうじるの?
――はなせばつうじる?

「ああ……」
夢見るようなもっこの声に、無垢は頷く。
(そう。人間には言葉がある。話せば、きっと通じる心が……)
遠い記憶に、ふっと痛みを覚えた。

――むく、どうしたの?

彼の肩によじ上ってもっこが訊いた。
「何でもない」
無垢は静かにそう言った。

空には霞みが掛かっていた。
薄ぼんやりと浮かぶ異界の森が、今日はやけに近くに見える。
無垢は違和感を感じた。風に混じって冷たい目が、じっと自分達を見つめている。そんな気がした。

(誰かいる!)
誰も越えてはならない無垢の領域……。その境界すれすれの通りに見え隠れする影。
(つけられている……!)
妖気が周辺を漂っていた。
(妖か……。しかもかなり強い)

「おいで」
無垢はもっこ達を連れて移動した。

――どうしたの?
――どこへいくの?
――あそぼうよ

(守らなければ)
妖はもっこ達を狙っているのだ。
生まれる前の赤子には、不老不死の力があると、一部の妖達は信じていた。実際、そのような効能があるか否かはわからない。だが、幼く弱い魂を守ってやらなければならない。無垢は結界を張り、もっこ達をその気配から遠ざけた。

外界のものと触れてはならない。
それがここの掟だった。
彼らは、その性質故に現世にある人や物と接触することを固く禁じられている。
触れれば汚れてしまうから……。

もっこ達がいるこの世界は無垢が作るまほろば。
季節を巡る幻想の庭。
そこで無垢はもっこ達を遊ばせ、ものを教えて時を過ごした。
そして、時々は境界の道を行き、現世を旅する。直接触れることはできなかったが、そこにもっこを受け入れる母の存在があるからだ。
もっこ達はその存在を見て回り、自分が宿るべき母体を見つけるのだ。

「おいで」
無垢はもっこ達を呼んだ。

――どうしたの?
――どこへいくの?

もっこ達が訊いた。
「お堂へ行くんだ」

――おどう?
――おどうってなあに?

「子宝を願う者達が集まる場所だ。そこは神域だから安全だ。それに……」

――それに?

「おまえ達の母になる者が来るかもしれぬ」

誰かが子宝を願ってお参りに来た。
もっこが気に入れば、その母体に宿ることを許す。
母を選ぶのはもっこの権限だった。

お堂の前で、母に会える確率は高かった。もとから子どもを望んでいる者達がやって来るのだ。相性がよければ無条件で渡す。その方が幸せになれる可能性が高い。無垢はそう信じていた。

今は世の中も落ち着いて、戦も飢饉も無くなった。
生まれた子どもは大事にされて、恵まれた暮らしができるだろう。
それでも、幼くして亡くなった魂、もっこの数は変わらない。
世の中が平和になっても、事故や病は起こる。それもまた一つの因果なのかもしれなかった。

(あれは……妖!)
お堂の前で子宝を願っていたのは巨体の紅鬼だった。
今、無垢の元に妖のもっこはいない。
人のもっこは人間に、妖怪の子は妖に宿す。それが決まりだ。例外はない。つまり、この紅鬼にやるべきもっこはいなかった。

「行こう」
無垢が言った。

――どうして?
――あれはなあに?
――どうしてあかいの?
――どうしてあんなにおおきいの?

「あれは人ではない者だから……」
無垢が答える。

――ひとでないもの?
――それってなあに?

「あれは紅鬼。凶暴で恐ろしい妖だ」

――あかおに?
――おそろしいってなあに?

「おまえ達を食うんだ。だから、決して近づいてはいけない」
無垢はもっこ達を庇うように言った。

「待て!」
吠えるような声が響いた。無垢が振り向くと鬼は凄まじい形相をして、頭から湯気を吹き出して言った。
「おまえが無垢か? もっこを司るという」
その声は低く、獣が吠えているようだった。その迫力に周囲の草や木が震えた。
「そうだ」
動じずに無垢が答えた。もっこ達は皆、無垢のうしろに隠れて、様子を見ている。

「頼む。そこのもっこを一人くれ!」
紅鬼は膝を突き、両手を合わせて無垢を拝んだ。
「そう言われても、今ここに妖の子はおらぬ。また別の機会を望むがいい」
無垢はそう言うと、踵を返して立ち去ろうとした。
「待て!」
紅鬼が吠えた。もっこ達がきゃあと悲鳴を上げる。無垢は鬼を睨んだ。
「いや、その、すまぬ。つい大声を出して……」
紅鬼は小さく肩を竦めて詫びた。

「だが、どうしても赤子が欲しいのだ。頼む! どうか一人譲ってくれ」
「無駄だ。ここに妖のもっこはおらぬ」
「そんな固いことを言うな。人の子とて、妖の子とて、赤子に変わりはなかろうが……」
もっこの一人が無垢のうしろから顔を出す。と、たちまち紅鬼の顔がほころんだ。

「おいで」
紅鬼が近づいて、もっこに触れようと手を差し出した。
「無礼者!」
無垢が放った気が鬼の手をぴしゃりと打った。
「なあ、よいではないか。可愛がる故……」
「駄目だ」

頑として拒み続ける無垢に、業を煮やした紅鬼が金銀財宝を見せて言った。
「ほれ、おまえの望むものなら何でもやるぞ。それでどうだ?」
「無理を言うな。ここにいるのは人の子だ。おまえにやる訳には行かぬ。それが世の理だ」
「無垢……」

綿毛が散った。
紅鬼は、ごつく節のある自分の指の先をじっと見つめた。そこに映る無垢の影を……。
「もしも、おまえが死んだらどうなる?」
「……この世に赤子が生まれなくなる」
紅鬼はしばし黙って無垢を見つめた。が、やがてがっくりと肩を落として項垂れた。
「迂闊に触るな。汚れれば、もっこの魂は死ぬ」
「わかった。なら、いつぐらいに妖のもっこは、おまえのところに来る?」
「それはおれにもわからぬ。10辺に一度か、20辺に一度、いや、それより先かもしれないが……。時折、ここに詣でるならば、知らせる方法はあるだろう」
「そうか。ならば、そうする」
紅鬼はずしんずしんと足音を響かせて、お堂の前から立ち去った。

――いっちゃった

無垢に庇われたもっこがその腕に上って紅鬼を見送った。
「行こう」
無垢が言った。

――いこう
――いこう

もっこ達がそれに続く。
彼らは淡い被膜に包まれていた。
もっこに名前はなく、性別も判然としなかった。
彼らはまだ誰のものでもないただのもっこだ。

もっこは大抵、二つか三つの幼児の姿をしており、自由に空を飛ぶこともできた。
そして、もっこ達は、自分達の世話をしてくれる無垢のことが好きだった。
無垢が作るまほろばで、彼らはよく遊んだ。
ここで過ごした幸せな記憶を持ってこの世に生まれることができたなら、それは幸福だったに違いない。しかし、それは叶わぬ夢だった。生まれれば、ここでの記憶は消えてしまう。無垢の元へ来た時に、現世で生きた記憶を失くしてしまうのと同じように……。

――むくはさみしくないの?

ある時、もっこの一人がそう訊いた。もっこがみんな旅立ってしまったら、無垢は寂しくないのかと……。
「おれはそういう者だから……」
もっこが旅立てば、また別のもっこがやって来る。いつの世でも繰り返す。
(それがおれにとっての摂理だから……)

そこはあの世とこの世との境界の世界。
移り変わる時代の中で、変わらない時を生きる。

――むく

もっこの一人が袖を引く。視線の先には女が一人。女は
大きな野菜籠を背負い、小さな男の子の手を引いていた。
「母ちゃん、おら、弟が欲しいな」
その子が言った。
「そんなら神さんに、ようくお祈りしてこんとな」
それを聞いて、女もうれしそうだった。

「けど、可愛い妹も欲しいんだ」
「そんなに欲張ってもいけないよ」
母が言った。
「男でも女でも……。それは神さんからの授かり物なんだから……」
親子は細い道を抜けて、お堂へと向かった。

――あのひとのとこにいく

もっこが言った。
「そうか。ならば、お行き」
無垢は女の元にそのもっこを飛ばした。光を帯びて、もっこは女の子宮に収まった。
「幸せにおなり」
それが、無垢にできる最後の願いだった。

もっこが生まれる場所を選び、無垢は願いを聞いて、もっこをそこに送る。ただそれだけの繰り返し。その後、もっこがどんな運命を辿ったか、果たして本当に幸せになれたか知りようもない。それでも、無垢は彼らを送り続けた。
それが彼の仕事だから……。

――むく

別のもっこがおずおずと言った。
「どうした?」

――いっしょにいく

見れば、さっきの親子はまだお堂の前で祈っている。
「ああ、いいよ。おまえもお行き」

――ありがとう

もっこは笑って頷いた。
「お行き。そして、どうか幸せに……」
無垢はそのもっこも女の子宮へと宿した。

(双子か……)
時としてそういうこともあった。一人の女に二人のもっこ。ごく稀には三人のもっこを宿したこともあった。

親子が帰ったお堂の前には甘い菓子が供えてあった。時代が変わり、今は食べ物に不自由することもなくなった。供えられる品もどんどん贅沢になっている。無垢はそっとその菓子を手に取ると包みを解いてもっこ達に分けてやった。
「ほら、甘い粉菓子だ。お食べ」

――あまいの?
――あまいね
――おいしいね

もっこ達が喜ぶ。お堂に供えられた物は無垢やもっこ達の手に触れても汚れない。そこは神域だから、一度そこを通過した物は神の食となるのだ。
その神域に入れるのは人間だけだが、妖でも真実、子宝を願う心があれば、そこで願うことが許された。

本来もっこ達は人間と違い、食べたり飲んだりしなくても生きて行けた。
ただ、生まれたあとに続く楽しみとして、食の真似ごとをさせているに過ぎない。
無垢の言葉は言霊だ。もっこ達も無垢の言うことなら何でも信じて真似をした。

「無垢、どうだ? 妖の子はやって来たか?」
紅鬼が顔を出す。
「……また、おまえか。そう毎日やって来ても妖の子は生まれない」
ため息混じりに無垢が言う。
「なら、人の子でも構わん。くれ」
紅鬼は根気がよかった。あの日以来、毎日せっせと無垢のところにやって来てはもっこをくれと強請るのだ。無垢はその都度断った。

「人の子と妖の子ではまるで違う。無理なものは無理だ」
「わかった。今日のところは諦めよう。だが、明日また来る」
何度来ても答えは同じだった。が、それでも紅鬼は通うのを止めなかった。

――むく、あそぼう
――かくれんぼしよう
――あそんでよ、むく

「そうだね。遊ぼうか」
無垢はもっこ達と結界の中で遊んだ。柔らかな風が綿毛を飛ばし、空に高く舞い上がった。

――わあ! きれい
――いっぱいあるね
――つかまえて!

もっこ達が追い掛けた。
「ほうら、待て待て! 捕まえるぞ」
無垢がそれを追い掛ける。降り注ぐ花びら。白い綿毛の群れに乗って鳥の唄が聞こえた。

――うふふふ。
――あはは
――こっちだよ

もっこ達はうれしそうだ。

――あれ? あのおに、またきてる

一人のもっこが、太い桜の幹に近づいた。そこに立っているのは紅鬼だった。
その時、無垢は他のもっこを追って、草影にいた。

――となりにいるのはだれ?

今日は、鬼は一人ではなかった。女と一緒だ。長い黒髪。そして、切れ長の瞳。

――きれいなひと

もっこはもっと近くで見ようと、風に乗って桜の木の前に出た。

「おいで」
それに気がついて、紅鬼が手招きした。鬼は満面の笑みを浮かべていたが、その表情は怒っているようにしか見えなかった。それでももっこは怖がらなかった。
「さあさ、おいで。可愛いもっこちゃん」
紅鬼が猫撫で声で呼んだ。

「行くな!」
無垢が叫んだ。
「そちらへ行ってはいけない! 戻っておいで」
無垢が走る。
あとほんの数歩で手が届きそうだった。
「ええい! こうなれば無理にでもこいつをさらって…おれのものに……」
紅鬼がもっこの気泡を掴もうとしたその時、無垢が風の矢を放った。

風の障壁が鬼ともっこの接触を阻んだ。
「くそっ! もう少しであったのに……」
紅鬼が悔しがる。無垢は余裕でやって来て、もっこを抱いた。
「おれの傍から離れてはいけないよ」
無垢はやさしく言って、そのもっこの頭を撫でた。

――でも……

もっこは風に靡く無垢の髪を指に巻いて引っ張った。
「無事でよかった。さあ、戻ろう」
行こうとする無垢の耳を摘んでもっこが言った。

――あのひとのところにいきたい

「何だって?」
無垢は驚いて振り向く。紅鬼と、その脇に佇む背の高い女。
(あの女、妖か? それとも……)
無垢は測り兼ねていた。
「なあ、頼む、無垢。そのもっこをくれ」
紅鬼が頭を下げた。
「駄目だ」
無垢はきっぱりと断った。

――あのひとのところへいく

もっこがもう一度無垢の耳に囁いた。
「あれは人間ではない者だ。おまえが行っても幸せになれない」
無垢は首を横に振った。

――いやだ。あのおにさんのところへいく

もっこは頑固にそう言った。
「何故?」

――だって、あのおにさん、すきだもん

「……」
無垢は黙っていた。代わりに紅鬼が喜びのあまり全身を真っ赤に染めた。
「聞いたぞ! みろ、そのもっこはおれが好きだと言ったぞ! おれが好きだと言ったんだ」
紅鬼は鼻から湯気を吹き出して目からは涙を滲ませた。

――ねえ、いいでしょう?

もっこは真剣だった。
(それほどまでに……)
無垢は逡巡した。これは人の子だ。妖として生まれても、果たして幸せになれるのかどうかわからない。いや、それどころか、きちんとこの世に生まれ出ることができるのか。
それさえも疑問だ。

「……駄目だ」
無垢は拒んだ。
「何故だ? もっこもいいと言っているではないか」
鬼が言った。
「その女は……」
無垢が訊いた。
「こいつは人間だ。だから、人の子でもよいのだ。もっこをくれ! 頼む!」
「人間の……」

それは半分妖になり掛けていた。
(あれは……完全な人ではない)
事情はわからなかったが、女の魂は不安定に揺れていた。そんな女にもっこを託しても大丈夫だろうか、たとえ、それをもっこ自身が望んだとしても……。

――きめたよ! あのおんなのひとのところへいく!

もっこがすいと無垢の手を離れた。
「待て!」
無垢が叫んだ。が、もっこは結界を越え、紅鬼の太い腕にぶら下がった。途端にもっこを包んでいた被膜が割れて魂が露わになった。
「いけない!」
被膜が壊れれば、魂が死んでしまう。無垢は風でもっこの体を包むとくるりと回転させて女の腹にその魂を移した。

「おお! おれ達のもっこだ。赤子ができるぞ!」
それを見て、紅鬼が雄叫びを上げた。
「ありがとう! 無垢。この恩は一生忘れん」
紅鬼は周囲を飛び跳ねて喜んだ。そんな鬼を見つめながら、女は俯く。

「あれは……妖気には弱い。それを承知のことであろうな?」
厳しい表情で無垢が訊いた。
「ああ。もちろんだ。せっかく手に入れた子だ。死なせはせぬ。きっと立派に育てると約束しよう」
紅鬼は大声で宣言した。が、どうやってそれを実現させるのかまでは語らなかった。もしかすると、自分は取り返しのつかない過ちを犯してしまったのかもしれない。無垢は自責の念に駆られたが、もはやどうにもなりはしない。無垢は軽く目を閉じて呟いた。

「どうか大切に……。そして、幸せにしてやってくれ」
「わかった」
紅鬼と連れの女は軽く無垢に頭を下げて、そこから去った。
その後ろ姿を見送りながら、無垢は思う。
(本当にこれでよかったのか……?)
桜の花の最後の一片が散り、無垢の肩を霞めて行った。

――むく、どうしたの?
――いっしょにあそぼうよ

二人のもっこが呼んでいた。
「ああ、そうだね。遊ぼうか」
無垢は再び結界の奥へと戻って行った。春の終わりのことだった。